
世界で活躍する、松山英樹プロ。
世界最高峰の松山プロのアイアンショット、その正確さには目をみはります。
現在使用しているアイアンはダンロップの「スリクソンZ965」です。
このアイアンを使ったスイングが彼の正確なショットを支えています。
そこで今回松山プロのアイアンのスイングに注目してみます。
松山英樹のスイングを支えるアドレスとテークバック
松山英樹プロのボールの位置は、構えの真ん中より少し左側です。
頭はボールよりも右側にあって、手元は左太ももの内側です。
この3点は、腕が余分な動きをしないアイアンを打つ上で重要な部分です。
バックスイングでは右腕の位置が左腕より上にあります。
右足の始動から体重がしっかりと乗って、ずれない安定感がみられます。

そしてアドレスで作った腕の形を保ちながら、バックスイングにはいります。
松山プロは右腕が左腕よりも上にきます。
テークバックの際、アマチュアゴルファーはヘッドから先に上がる傾向があります。
松山プロは体から始動するので、肩から先に上がります。
さらにゆっくりテークバックをして、左肩をしっかり回しています。
松山プロのスイング、トップとダウンスイング
次にトップとダウンスイングにはいります。
松山英樹選手のトップの形は、正面から見て右ひじが見えません。
アドレスで作った角度を保ったままま、トップで体をねじっています。
下半身の粘りと上半身と腕の動きが効率的で、無駄な動きがみられません。
通常ショートアイアンでは、上級者ほどダウンブローになる傾向があるようです。
しかし松山プロの場合、トップで作った手首の角度が深くならないように、手元が体から遠く、入射角が浅くなっています!
これだけタメない選手はあまりみかけないかもしれません。
そしてタメない分だけ入射角が浅くなります。
入射角が浅く入ると、フェースの上下の打点が安定します。
そうなると、スピンの量や球の高さが安定します。
それで、上空を強く舞う風も計算できる、松山プロの正確なショットが生まれるのです。
そして、手首とクラブの角度がバックスウィング時とほぼ同じなので、タメがありません。
松山プロのスイングでインパクトからフィニッシュまで
松山プロはインパクトのあと、30ヤードのアプローチのようなスイングをします。
正確な方向性を出す低く長いインパクトゾーンで、フェースターンがゆっくりです。
腰からコンパクトに回転して正面を向いてから、クラブのヘッドがきます。
それで短いアプローチをしているようなインパクトがみられます。
このスイングをしながら十分距離も出るというところが、松山プロの凄いところです。

その先に、さらにしなやかで大きなフォローがみられます。
インパクトを強く打つことと回転のスピードで飛距離を稼いでいます。
そしてアイアンスイングのフィニッシュのポイントです。
重心が左足に移り、手元も頭からかなり遠い大きなフィニッシュになります。
そして右手のグリップがポイントになります。
アドレスで作った時よりも右手のグリップが少し深くなっています。
スウィングの最中に右手の指の力が少し抜けているということです。
インターロッキングで握り、右手の指の力を抜いています。
叩くといったスイングではなく、スイングのスピードで飛距離と方向性を出しています。
それは、軽いアプローチをしているかのような印象を受けます。
しかしフィニッシュの形はというと、かなりダイナミックになっています。
まとめ
松山英樹プロのアイアンのスイングは、簡単そうに見えてしまいます。
しかし、実は少しの不調でも思うようにスイングできなくなるともききます。
ほんの数ミリの違いが、一流の選手にとっては大きな感覚の違いになるようです。
これからも、松山プロの世界最高峰のアイアンショットから目が離せません。